■ひろたりあん通信バックナンバー

▼2005年6月号
あなたに代わって習い事教室 ひろたりあん手習い騒動記

第1 1回「陶芸」騒動の巻
  陶芸教室 陶房ラピュタ


  「手習い騒動記、どうしましょ?」前回の会議で当番を仰せつかった僕、荏田店の木谷が、先輩の江川担当と頭を痛めているところに「それならいいとこありまっせ」と、助け舟を出してくれたのは、大阪吉本お笑い系、鴨志田店の本川担当。三人の共通点は、関西人だということです。「ほなら、頼みまっせ」「任しなさぁい」

 そんなわけで、ある日曜日、本川担当に紹介された、荏田西のマンションの一室にある「陶房ラピュタ」へ、江川担当と二人で出かけました。

「陶芸教室とかって、ヒゲとか生やした気難しい爺さんがやっているってイメージだよね」江川担当が僕を脅かします。

 気難しいうちの編集キャップのようなオヤジが出てきたらイヤだなあ、と思いつつ、教室のドアを開けると、そこには爽やかなお兄さんが。ホッとしました。

「あまり緊張しないでくださいね」爽やかなお兄さんは、工房の代表である陶芸家の金井聡和先生です。

「『共につくる』が教室のモットーなんですよ」金井先生は自由な雰囲気の教室づくりを実践されているそうです。

「さて、何を作りますか?」「んーと、じゃあ湯呑茶碗を」と江川担当。「じゃあ、土を選んでください」土を選ぶ?「うちでは、約二十種類の土を用意しています」「えぇーっ!?二十種類ぃーっっ!?」このなんともいえない、江川担当の大げさな驚きぶり、さすが関西人、リアクション上手です。

 陶芸用の土は、産地によって特色があり、焼きあがりの色も千差万別なんだそうです。

「釉薬も約三十種類揃えているので、自由な表現ができますよ」「えぇーっ!?三十種類ぃーっっ!?」江川風リアクションも、さすがに連発するとちょっとしつこいかな。

 初心者の僕たちは、ろくろを使わず、手びねりと言う方法で作品を作ります。まず土をこね団子にします(幼稚園児の頃を思い出します)。まん中に親指で穴を開け、回しながら広げ、高さを出しながら形をつくっていきます。「指でつまむんじゃなく、絞るように」するといいそうです。焼くと二割弱縮むそうで、そのあたりも計算する必要があるのです。その後、指で厚みと全体のバランスを整えて最初の行程が終わります。

「じゃあ、次は江川さん、ここまでの工程を一人でやってみて」「えぇーっ!?一人でぇーっっ!?」さすがの僕も、このリアクションにはすでに飽き飽きしています。

 先ほどの先生の教えを思い出しながら、四苦八苦の江川担当。「あまり薄くならないように」「手全体の力を抜いて、指先にだけ力を入れて」「口の形は大事だから、うまく丸みをつけて」先生のやや心配顔でのアドバイスに対して、関西風リアクションさえ忘れた様子の、真剣な江川担当です。

「いいじゃないですか」先生からようやくお褒めの言葉をもらって、やれやれ一安心。
 普通ならこれから数日間自然乾燥させてから、湯呑の底の部分の成形に移るのですが、原稿締切直前の体験修業?ということで、急遽ドライヤーで乾かしてくれました。なんて優しい先生でしょう。

 作品を裏返し、底の不要な部分を、器具(鉋と呼ぶらしい)を使ってそぎ落としていきます。

 先生のお手本の後、江川担当が挑戦。しかし、緊張のせいか、なかなか上手く削れません。指先が震えているようにも見えます。まさかアル中じゃないですよねぇ。

 悪戦苦闘の末ようやく削りガ完了。後は完成までに、乾燥、素焼き、施釉、本焼きという工程があるのですが、残念ながら今回はこれにて終了。

「『陶房ラピュタ』の一番の売りは『わがまま放題』なんです。生徒さんのさまざまな要望も、できる限り叶えてあげたいので、土、釉薬、焼成方法の種類を、充実させているんです。体験はいつでもできますから、気軽に参加してほしいですね」

 陶房ラピュタには、三十〜五十代を中心に多くの生徒さんが通っているとのこと。夏休みには子どもたちも見えるそうです。コース・日時・費用等は電話でお問い合わせください。

「ご自分で窯を買われた生徒さんもいらっしゃるんですよ」どうやら、陶芸はやみつきになるようです。

 帰り間際、江川担当がボソッと「陶芸ブーム、来るでぇ…」ここにも一人、陶芸にはまった人間が…。                                   (木 谷)


  

陶芸教室 陶房ラピュタ
田青葉区荏田西1-15-14
グランドメゾン市ヶ尾502
Tel&Fax:045-974-1363


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