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■ひろたりあん通信バックナンバー |
| ▼2005年7月号 |
| あなたに代わって習い事教室 ひろたりあん手習い騒動記 |
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■第11回「茶道」騒動の巻
梅雨の中休み。蒸し暑さも夕方にはおさまり、清々しい風が吹いてきました。この日、中川店の飯塚、吉村、そして私、佐藤の三人がお邪魔したのは、美しが丘の関本宗恵(そうけい)先生のお宅…いや、お茶席です。そう、今日の手習いは、なんと「茶道」なのです。礼儀作法の心得すら知らない無骨な私たち。(果たして大丈夫だろうか?)緊張でチャイムを押す指が震えます。 先生に案内されて、まず通されたのは、「寄付(よりつき)」という部屋です。客人はここで身支度を済ませて、心の準備をするのです。僕たちは、ここで白い足袋。は、持っていないので、白い靴下に履き替えました。 「お菓子とかも出るのかな?」と、突然、飯塚担当がボソリとつぶやきました。「おいおい、お腹の準備じゃなくて、心の準備だよ。お願いだから、中では言わないでよ。恥ずかしいから」 支度が終わると、亭主に案内され、「露地」を通り「茶室」へと向います。露地というのは、茶室に付属した庭園のことです。手入れの行き届いたお庭は、住宅街の中だということも忘れてしまうほど静かで落ち着いています。
茶室に入る前に、「つくばい」で手とロ、そして心も清めます。外腰掛で待つなか、亭主が迎えに来て無言で挨拶を交わし「つくばい」へ。と思ったら、誰もハンカチを持って来ていません。(恥ずかしい…。お茶席じゃなくてもハンカチくらい持ってなきゃ)すると、「これを使ってください」と、同席してくださった生徒さんがハンカチを三つ差し出してくださいました(あ、あなたは
天女です)。これが一期一会。思いやりの心なのですね。本当にありがとうございました。 茶室の入り口を「にじり口」と言います。非常に狭く低い位置に作られているので、腰を低くして屈まなくては入れません。茶室の中は身分の差別無く、みな平等。謙虚な気持ちで茶室に入るという意味で作られているのです。 茶室に入ると床の間には「清風千古」と書かれた掛物と、季節の茶花が飾られていました。掛物は亭主の姿勢や茶会のテーマを表す重要なものだそうです。 それらを拝見しながら、心を落ち着けていると、亭主の方がお茶席に入りいよいよ「お点前」が始まりました。亭主の見事な帛紗(ふくさ)さばき。静かな茶室の中で無駄の無い動き。三人とも息を呑んで手元を見つめていました。すると、先生から、「どうぞ」と御菓子をすすめていただきました。「やっぱり出たね」とニンマリしながらささやく飯塚担当 。
(だからぁ…)。 (あれっ、金魚?) 出されたのは、池を泳ぐ可愛い金魚をかたどった生菓子です。「若葉陰」という「とらや」さんのお菓子だそうで、涼やかな彩りが季節を感じさせます。 「おいしい〜♪」大の甘党、飯塚担当も満足そう。 お菓子のあとは、いよいよお点前をいただきます。お茶碗を左手に持ち右手を添えて感謝の意をあらわし、おしいだきます。 お茶碗には正面があり正面をはずしてお茶をいただきます(お茶碗を回すのは謙虚な気持ちからなのですね)。爽やかな香り。今回は薄茶ということもあり、思ったよりもさっぱりとしていて、美味しくいただけました。 「一番大事にしていることは(茶室の中の)空気を乱さないこと。人はいろいろな個性を持っていて、人より目立つことは簡単です。ですが、人よりも目立とうとしないことは難しいのです。自分を無くすことも大事なんですよ」先生の言葉が胸に響きます。
はじめに「正座しているのが辛くなったら足を崩してもいいんですよ」と仰っていただきました。しかし、足を崩すことはかっこ悪いと見栄を張り、我慢しながら正座をして、ソワソワと体を揺らしていたことが、かえって茶室の空気を乱していたんですね。 「着飾らず、無心の心でお茶を楽しんでもらえたら嬉しいですね」という最後の言葉にすべてが凝縮されていたように感じました。 初心者の僕たちにも分りやすく教えて下さった関本先生、お茶を点てて頂いた亭主の方、そしてハンカチを貸していただいた天女のような生徒さん。 本日はありがとうございました。
「うっ!」退席しようとしたら、やはり足がしびれていました。でも、そのしびれも今日は少し快感です。気のせいか、背筋もピンと伸びて姿勢も精神もよくなったように感じました。
青葉区美しが丘3-12-4 電話 901-5466 関本 宗恵
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