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| ☆Topics-2005年10月 |
| 「歴史探偵高丸、教壇に立つ?」〜元石川高校オープンスクール〜 |
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MOS? 「10月の8日は、あけといて」編集キャップから僕、大塚に久しぶりに声がかかった。 歴史探偵高丸こと、宮澤担当に同行せよとのこと。その宮澤さんといえば、このところソワソワと落ち着きがない。聞けば、元石川高校の『MOS』というイベントに参加するのだそうだ。
「ハンバーガーの大食い大会か?」食いしん坊の僕は、つい某ハンバーガーチェーンのことが頭をよぎったが、そうではなかった。元石川(M)オープン(O)スクール(S)の略らしい。 元石川高校では毎年十月に、地域の人々や、中学生を学校に招き、オープンスクールを開いている。今年の開催案内を開くと、中学生とその保護者や、教師の方々を対象にした、学校説明会や体験授業、部活動体験、そして地域文化導入事業として、地元の大学などから講師をお招きしての特別授業など、盛りだくさんの内容だ。 「うん?なに!」目を疑った。その特別授業のページをめくっていたら、最後の方に宮澤高広様と書いてあるではないか。 教科は日本史。「地名から歴史を探る。元石川の今昔」というタイトル。プロフィールに「ひろたりあん通信」編集委員とあるから間違いない。他の講師の方たちは、皆さん大学の教授。鈴々舎馬桜(れいれいしゃばおう)さんという落語家さんも名を連ねているが、落語コンクールや演芸大賞などで数々の賞をいただいていて、立教大学の非常勤講師もされている。 「マジ?なぜ宮澤さんが講師?予算が足らなくなったのかな」 控え室にて 「はい。宮澤さん。資料持って来ましたよ。それとお茶」 「おっ、ありがとう。もう、ノドが渇いて、渇いて」ペットボトルのお茶をいっきに流し込む。 人数分の資料は、夕べ遅くまでコピー機をフル回転させて作っていたものだ。他にもOHPのフィルムに、写真や地図をプリントしていた。前日まで「ひろたりあん通信」の編集作業の締切に追われていた宮澤さん。寝不足のためか緊張のためか、ちょっと顔色が悪い。 「宮澤先生!」突然、廊下から、黄色い(?)声がかかった。宮澤さんがとまどいながら返事をする。「やっぱりそうですか。いつも、ひろたりあん通信見てますよ〜」(ま、まさか女子高生のファン?)そんなわけはなく、PTAのお母さん方でした。なぜか、少しホッとしました。 秘策!? 「い、いや僕は、その〜付き人のようなモンです」と、適当な答えをしてしまった。 「付き人さんがいるなんて、宮澤先生スゴイ!」とお母さんの一人が感心する。本気にされてしまった。 トイレから戻った高丸先生、少し緊張が解けてきたようだ。 「大丈夫ですか?」と聞くと 「ふふん。このあいだ、義家先生にインタビューしたとき、秘策を聞いておいたんだ」 「よ、義家って、あのヤンキー先生ですか?それはどんな?」 「オヤジギャグだよ。義家さんもダジャレを言って生徒のハートをつかんだそうだ」 「・・・」 生まれてはじめての経験 渡部早苗先生から紹介を受け、教壇に立ち挨拶をする。やはり、緊張は隠せないようだ。 「まず、初めに聞いてもいいですか?皆さんが現在住んでるところはどこ?青葉区の人?じゃあ、都筑区の人?・・・」 なるほど、地名から歴史を勉強するには生徒さんの住んでいる地域を把握しておかなくちゃいけない。どうやら、青葉区や都筑区周辺からの生徒さんが多いようだ。地元っ子も何人かいる。 「では、元石川高校のあるここ元石川。この地名の由来がわかる人。いますか?」 すると・・・「知ってます。昔、ここは石川村と言われていたからです」女子生徒の一人が答える。 「うん。そのとおり!」大きくうなずく高丸先生。 横浜市に編入されるとき、横浜市内にすでに石川町(元町や中華街のあたり)があったので、「元」という字を頭につけて「もといしかわ」という地名になったという説明に、生徒一同、「ふぅ〜ん」。答えた女子生徒も「地元ですから」と胸を張る。 その後、「荏子田」や「荏田」などの町名や「平川」「平津」「船頭」「牛込」など、交差点やバス停に残っている古い地名などを仮説を交えて説明していく。なぜか坂本竜馬や源義経といった歴史上の有名人の名前が次々と出てくるのには、初めて聞く僕も驚きです。(面白いじゃないですか〜)
時間とともに緊張もほぐれてきたようだ。ときおり生徒さんに声をかける余裕も出てきた。ずっと下を向いている生徒さんが気になった。よく見ると資料の地図や写真を真剣に見入っている(うん。徹夜した甲斐がありましたね)。 1時間目が終わり、2時間目に入ると、こんどはOHPを使って、昔の元石川やたまプラーザがどんなところだったか、スクリーンに写真を映しながら話を進める。舌もなめらかになり、調子が出はじめた・・・な、と思ったら無情にもチャイムが鳴った。
心残りと安堵感の入り混じった表情の高丸先生に、女子生徒二人が花束を持って歩み寄った。お礼の言葉をかけられ照れくさそうに花束を受け取る。きっと、女性から花束をもらうなんて生まれて初めての経験なんだろうなあ。 控え室に戻るなり強気な発言。しかし、秘策のオヤジギャグは、どうしました?使う余裕ありましたか?花束を大事そうに抱えて、学校をあとにする高丸先生の背中に問いかける僕でした。 (大 塚)
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