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■ひろたりあん通信バックナンバー |
| ▼2006年8月号 |
| あなたに代わって習い事教室 ひろたりあん手習い騒動記 |
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■第21回「写経」騒動の巻
つまらないミスをすることってありますよね。「小林君、最近少したるんでいるんじゃないか?」よりによって、宮澤さんに叱責されるなんて…。「たるんでいるのは、あんたのお腹じゃないか」とは、やっぱり言えません。 「寺にこもって、座禅でも組んだ方がいいねえ」 「はあ…」 でも座禅は少し大変そうなので、写経をしようかと思います。 七月の某日曜日の朝刊配達終了後、私市ヶ尾店の小林と江川の二人は「写経」の体験ができると言う、鎌倉の「長谷寺」に向かいました。 江川担当の車のナビに、行き先をセットして出発です。朝早いこともあり、渋滞もなく順調です。私は三年前、長谷寺を訪れたことがあります。しかし、車は三年前に行ったルートとは違う道に…。あの時は、海沿いの道を走った記憶がありますが、車は山の中の峠道を走っています。 「道合ってんの?」と問いかけると、江川担当は、「さあ、ナビの通りやし、合ってるんやないの?」と無責任な返事。江川担当も写経で、心を磨く必要があるようです。 特に問題なく到着。寺の入口で入山券を買った後、受付で写経用紙代(千円)を払います。道具は全て揃っています。 長谷寺での写経は30分程で終わる「延命十句観音経(えんめいじっくかんのんぎょう)」、と、1〜2時間かかる「般若心経」があります。また写経の他にも「長谷観音」か「阿弥陀如来」の姿を写す写仏もあります。写経初体験の私たちは、白隠禅師が唱えたという「延命十句観音経」を選択しました。 まず、弁天堂(写経会場)の入口のつくばいで手を清めます。 次に堂内に入り、手を洗い口をすすぎ心身を清め、必要な道具を机上に揃えます。 硯に数滴の水を水差しから入れ、墨をすります。筆ペンの用意もあるのですが、やっぱり本格的にやろうと思います。墨をするなんて小学生以来かな、懐かしく感じます。薄くならないように、心を込め丁寧にすりました。 準備が出来たら、堂内に祀られた八臂の弁財天像に手を合わせてから、席に着きます。
写経用紙には、お経が薄く印刷されています。その経文を上からなぞっていくのですが、毛筆に慣れていないので、最初の一行(観世音の三文字なのに)を書き終えるのに、五分もかかりました。 でも、写経をしている間は無心になり、蝉のせせらぎや入口のつくばいの水の音しか感じません。写経には集中力を高める効果もあるのかもしれません。用紙に書かれた経文をなぞるだけのことですが、集中して写していると時間の経つのも忘れます。 観世音 南無仏 与仏有因 与仏有縁 仏法僧縁 常楽我浄 朝念観世音 暮念観世音 念念従心起 念念不離心 …どんな結果が出ようともありがたく受け入れ、全ては宇宙にお任せして余計なことを考えず、自分ができることを精一杯やっていこう、そんな意味なんだそうです。 十句を書き終え、ふと外を見ると、私たちを興味深げに覗きこんでいる外人さんが数人。急いで背筋を伸ばし、居住まいを正しました。 末尾に「願意」を記します。「営業促進・商売繁盛・健康成就」などの例文がありましたが、私は「交通安全」と書きました。バイクを使う仕事ですものね。 最後に名前・日付を書きます。 改めて自分の写経を見ると、気持ちをこめて丁寧になぞったせいか、字の下手な私でもそれなりに見えました。もっとも、三〇分の予定だったのに、五〇分もかかってしまいましたが…。 最後に、弁財天像に手を合わせてから、後片付けをして終了です。写経は、拝観券売場でも納めることができますが、せっかく長谷寺に来たので、長谷観音が祀られている「観音堂」に納めることにします。 本来なら、仮眠している時間帯なので、目がしょぼしょぼします。早めに帰ろうという事になり、「観音堂」と「阿弥陀堂」を拝んでから、帰路につきました。 二人とも寝不足での運転でしたが、無事に帰ってこられたのは「写経」のおかげだと思います。 長谷寺の写経の受付時間は9時〜14時です。また、長谷寺以外にも、報国寺・妙本寺・光明寺など写経を体験できるお寺があります。 今度は、もっと長い「般若心経」に挑戦してみようと思います。そのときは必ず、私以上にたるみきった、宮澤さんを誘おうと思っています。 (小 林)
鎌倉 長谷寺(長谷観音)
TEL.0467-22-6300 |