■ひろたりあん通信バックナンバー

  2006年9月号
 『
川は歌ってる♪』
   源流探偵 高丸の 黒須田川テクテク紀行
あなたに代わって習い事教室 ひろたりあん手習い騒動記

第22回「合気道」騒動の巻
   『たちばな台合気道同好会』

 昨今の青少年の心の荒廃による凶悪事件の多発や、学校崩壊の話など、僕たちが生活の糧としている新聞の、その紙面に暗い影を落とすような事態の多さに心を痛めています。「この国はいったいどうなってしまうのだろう?」でも、ただ憂えるだけで、何もできない自分の無力さが情けなかったりもします。

 しかし、そんな世の中を少しでも変えたいと、奮闘されている方もいらっしゃいます。

 今回、僕(廣瀬)たちがお邪魔したのは、鴨志田中学校で無料の合気道教室を開いておられる、吉田さんのところです。吉田さんは青少年教育の一つとして、合気道を通じて、地域に貢献することを目的に活動しておられます。稽古、鍛錬によって自らの人格向上を目指し、お互いに和を貴ぶことで、社会の安寧を実現すべく、力を注いでいらっしゃるのです

 「合気道は『大宇宙の気に合致した神我一体の悟り』を得るため、肉体を清め心を鎮める『行』でもあるんです」と吉田先生。

 素人の僕には、合気道って護身術の一つくらいの認識しかありませんでした。もちろん護身にも役立つ武道ではありますが、本来は精神を重視し、「動く禅」とも評される心の武道なのだそうです。「競うための体力作りを行う西洋式体育理論や、競い合って勝敗を決めるスポーツとはまったく違うんです」一部の筋力を強化したり、特殊な能力を高めるのではなく、すべての身体、内臓や血液や皮膚までを含めた「全身を無理なくバランスよく整える」ことを重視しているのだそうです。

そういった理由から、通例合気道は競技を行なわないとのことです。

 というわけで、心身ともに改善の余地が大いにある僕たち(大阪吉本系お調子者の本川と、静岡放浪系風来坊廣瀬)にぴったりな合気道を体験させていただくことになりましたが、わが鴨志田店には武道(柔道と空手)の有段者である学生社員の朝倉君がいたのを思い出しました。武道経験者がいれば、心強いので急遽登場を願うことになりました。

 まずは礼に始まり〜という言葉のとおり、一同が並んで挨拶をします。正規の道衣に袴姿の先生に対し、柔道着の朝倉君はともかく、本川担当はコバルトブルーの道着もどきになぜか赤い帯、お調子者の面目躍如です。僕はといえばTシャツにジャージ姿。

「合気道をなめてるのか!」と一喝されそうな格好です。

 その後、深呼吸を繰り返します。自らの呼吸を整え心身を穏やかな状態にするのです。この状態が重要で、合気道が「動く禅」と言われる所以となっています。競い合って勝敗を決めるものではなく、戦わず相手と和合するのが、合気道が目指す終着点なのでしょうか。

 合気道は人間を部品の集まりとしてではなく、全体をひとつの存在と捉え、正しい立ち居振舞い、正しい呼吸によって、生活習慣を改善し、肉体のバランスを保つだけでなく、感情・精神も自然に整えていくことを目指しているそうで、始めて数ヶ月もすると身体の調子も落ち着いてくるとともに、感情的にも落ち着いて、若返ったような気持ちになれるそうです。

 続いて実際に技を教えていただきます。

 まず先生に動きをみせてもらい、それに倣ってやってみました。向かってくる相手をかわしつつ、動きの中で自然に慣れていくといった感じで、そこには武道のイメージとしてあった荒々しさといったものがなく、静かな動きで技を極めるという感じでした。

 合気道の極意は、それほど力がなくても、強い相手を返り討ちにできることにあると言えます。どの技においても、相手に逆らうのではなく相手の力を利用することを教えられます。一連の動きの中で相手の手首をしっかりと固め、動けなくすることが重要になるのです。相手のバランスの不備を見つけ、そこをつくことで、非力な者でも案外簡単に相手を組み伏せることができるわけです。

 武道経験のある朝倉君は体格がよく重心低くてがっちりしているのですが、その朝倉君を対象的な体つきの本川担当が投げている様子を見ていると、ちょっと普通の武術とは違った部分を感じました。

 最後に再び礼をして、終了。

「僕って、合気道の才能があるって思わない?」と本川担当。「もっと極めて、正義のヒーローとして世の悪漢どもを、バタバタなぎ倒そうかな」心の改善にはまだ長い道のりがありそうな、大阪吉本系お調子者本川担当でした。
                                             (廣 瀬)  

たちばな台合気道同好会

会費 : 初回体験無料 初心者歓迎

小・中・高校生 1,000円/月 ・ 一般 3,000/月

場所 : 鴨志田中学校 剣道場
 

連絡先TEL.090-3431−8983(吉田)


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