| ■ひろたりあん通信バックナンバー |
| ▼2007年1月号 |
| 夢の吹く丘 〜都筑の丘のすばらしき人々〜 |
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■保育者・『りんごの木』代表 柴田 愛子 さん
(ぐわっ!やられた〜〜〜) 都筑区見花山にある保育施設「りんごの木」に初めて訪れたとき、入り口でいきなり撃たれました。二人のちびっこギャングが笑いながら駆けていきます。 その後姿に口元を緩ませつつ階段を上がって行くと、庭の砂場で遊ぶ女の子に、こんどは心を打たれました。 泥のごはんに泥のジュース。手も顔も泥だらけ、子どもが砂場で、しかも泥んこになって遊ぶ姿。久しぶりに見たような気がします。 子どもが主人公 (確かに!) 「りんごの木」代表の柴田愛子さんの言葉に、子どもの頃遊んだ泥の感触を思い出しました。 「原点は太古の時代から変わってないんですよ。こんなに文明が進んでも、生まれたときに『おはよう!』って言った子はいないんですよね。みんな『オギャー!』なんですよ。だから、大人が『どうさせたいか』じゃなくて、『子どもがどうしたいか』 今の子どもが、今、この年齢で何をしたいのか?その今を保障すると、子どもはちゃんと育っていくんですよね」 1982年、『子どもが主人公の、子どもの気持ちに添った保育』をめざし、保育者仲間の市川雅美さん、中川ひろたかさんと共に「りんごの木」を創設しました。 現在スタッフは、19名。子どもたちに造形・音楽・クッキング・遊びなどを教える教室。保育雑誌。保育者向けのセミナー。保育者や子育て中のおかあさん向けの書籍・CDの発行など、それぞれの得意分野で活動されています。 夢の空間 子どもたちが「はたけ」と呼ぶ、その空き地に向かいました。川和町の住宅街の中にある、その一角に足を踏み入れた瞬間、思わず叫びそうになりました。 そこにあったのは基地でした。大きな杏の木の上には家が造られ、張り出した太い枝には縄のブランコと大きなハンモックが揺れている。幼い頃に憧れた、まさに夢の空間 が広がっていました。 「私が子どもだったら嬉しい場所。私が子どもだったら行きたい場所を作りたかったのよ。私が子どもだったら『それはダメよ、これは汚いわよ』なんて言われるのヤダもん (笑)」 保育歴三十年以上の愛子さん、現場保育のかたわら、保育・子育ての講座や講演活動。数々の絵本や著書も出されています。 『けんかのきもち』という絵本は、日本絵本大賞を受賞しました。 絵本を含め、何冊か読ませてもらいました。そのどれもが「うん、うん」と肯けるものばかり。 悲しい時、嬉しい時、いじめられた時、いじめた時、叱られた時、褒められた時。そうそう、自分のこどもの頃は、こうだった、ああだったとか。大人になって忘れてしまった気持ちを思い出させ、今の自分を振り返らせてくれました。
それは、日常のエピソードにも言えること。自分のように子育てとは縁のない人間が読んでも、人と人との関り方として、とても参考になりました。 子どもの気持ち、親の気持ち、それぞれの姿を雲の上から俯瞰するように見守りつつ、心の中にスッと降りて行っては、お互いの立場、気持ちを充分に理解してあげる。 愛子さんの優しさは、主人公を冷静に、そして暖かく見つめる。かつて、夢中で読んだ司馬遼太郎の歴史小説に、ふと似ているような気がしました。 これは高度な人間観察の妙といってもいいでしょう。坂本龍馬や吉田松陰といった、会ったことも無い歴史上の人物が、生き生きと描かれていることとに共通するのです。(あっ、これは私の気持ちです) 「子どもが小さい時は、お母さんも一生懸命思いを察しようとするでしょ。それが、言葉が話せるようになると、『言わなきゃわかんないでしょ!』になってしまう。この人が、今何を感じているのか?この人は、どうしたいのか?耳をすますと大抵見えてくると思うのね」
生まれてきてよかった 「欲がないのね(笑)ただ、せっかく人間として生まれてきたんだから、子どもたちには『生まれてきてよかった』って思って欲しいの。おかあさんも『生んでよかった』って。私は、そのことのお手伝いをするだけなのね」 子どもの頃の話。大らかで、ときに大胆なご両親の話。OL時代の失敗談。愛子さんの話しは本当に可笑しくて、暖かくて、時間がたつのも忘れるほどです。 「柴田さんは、やれば(勉強が)できるのにね〜」と、周りから言われた時。 「ああ、そっか〜!私やればできるのか〜。やればできるって分かっているなら、じゃあ、やんなくてもいいや〜」 なんていう発想。 腹をかかえて笑いながら、「これって自分のこどもの頃と同じ考え方だ〜」と、なんだか自信と勇気(?)が湧いてきました。 子育て中のおかあさんだけでなく、お父さんも、お兄さんも、社長さんも、部長さんも、いろいろな立場の方に読んで、また講演会などでお話しを聴いてもらいたいと思います。 「私達大人もそうだけど、自分を守り、いかに自分が快適に人生をすごしていけるかっていうことなのね。だから自己中心でいいって思っているの (笑)本当の意味の自己中心っていうのは、人の領分まで脅かして、自分に都合よくもっていくことではなくて、自分に正直に生きるための自己中心だと思うのよ。自分自身を見つめる。言いかえると自分で自分が好き。誰に評価されなくても『いいんだ、俺』『私これでいいのよ』って思えることが、やっぱり幸せな人生かなって思うのね」 私も幸せになるため、今日から自己中心で行こうと思います。(えっ、もうすでに自己中心だろって?アハハ…ばれたか。いいんですよ、これで!) 宮澤高広
りんごの木 「こどもが主人公の、こどもの気持ちに添った」保育を 母親たちには「りんごの木が、心がなごみ、なんでも
相談できる、第二の実家になる」ことをめざしています。 《柴田愛子さんの著書》 ・ 「子育てを楽しむ本」 「もっと話したい子育ての楽しさ」 「MONO 語り」
「続 MONO 語り」(以上、りんごの木出版部)
柴田愛子さんの新しい本です。 ママがホッとする子育てアドバイス第2弾 『子どもの「おそい・できない」が気になるとき』 「子どもの発達が遅い、他の子を叩く,かみつく、園に行きたがらないとき・・・
親子がホッとできる本」(本書のカバーより) 書店でおもとめください。
(りんごの木の通販ではお取り扱いいたしません。)
学陽書房営業部 03-3261-111 著書の紹介はこちらです。
「けんかのきもち」 「ぜっこう」 「ありがとうのきもち」 「ぼくはいかない」 「ともだちがほしいの」 「ぼくらのむしとり」
(いずれも ポプラ社・刊)
フリーワード「柴田愛子」で検索下さい。
【アップルジャム】
りんごの木子どもクラブの保育者の有志による
「あそび歌と音楽とおはなし」のパフォーマンス集団。
親子コンサートを行ったり保育者講習会を開いています。 2006年度現在のメンバー
☆蝶間林裕美さん ☆平田千恵さん
【ちっくん ぱっくん】 りんごの木子どもクラブの放課後教室の一つです。 「ちっくん」は、ちくちく作る、「ぱっくん」は、ぱくぱく食べるということ 5歳〜4年生,5年生〜中学生が2グループで集まって ワイワイと食べるものや身の回りの小物を作っています。 |