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■ひろたりあん通信バックナンバー |
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▼2007年11月号 |
| あなたに代わって習い事教室 ひろたりあん手習い騒動記 |
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■第34回「デコ・クレイクラフト」騒動の巻 編集部一番の古株の編集キャップが掲げる「部訓」に「たにふん」すなわち「他人のふんどしで相撲を取る」があります。 皆さんからの投稿を多用することで、紙面作りの手間を省こうという、編集者として甚だ無責任な姿勢で、部員から尊敬を得られない原因はここにあります。 そのキャップの口癖に「たにふん」から派生した「転んでもただでは起きるな」もありますが、先の理由で、部員の誰も耳を貸しません。今回の取材まで、私もその一人でしたが…。 私、高川がガーデニングの取材のお願いに、あるお宅を訪れた時のことでした。 「この状態でもいいというなら、撮ってもらっても構わないですけど」 九月末、庭の花たちはすっかり盛りを終えてしまっています。しょうがない、他をあたるか…。
すると「この花の方が、今は綺麗だと思うわ」見ると玄関に造花?が飾ってあります。「触ってもいいですか?」手に軽くて硬い紙粘土の感触。傍らに置かれた人形も、同じく手作りの紙粘土製。「これはすごいですね」 粘土細工の私の思い出は小学校の工作の時間、不器用なのか思うように扱えないまま、怪獣のような魚ができてしまったこと。あの扱いにくい紙粘土からこんな繊細な花や人形ができるとは驚きです。手作りのやさしい風合いも相まって、花が咲き乱れる美しい時間を封じ込めている…そんな印象を受けました。
「デコ・クレイクラフト(装飾粘土工芸)というのよ」この宮永美代子さんは「DECOクレイクラフトアカデミー」認定の講師で、教室『フルール ミヤコ』を自宅で開いています。 その瞬間、キャップの声が、「転んでもただでは起きるな」
気がつくと私は、宮永さんに「手習い騒動記」の体験取材をお願いしていたのです。 「僕がこれ作るんですか?」 「大丈夫、ちゃんとできるわよ」 体験はイチロー氏に任せ、「怪獣のような魚」というトラウマがある私は、撮影係です。 手入れの行き届いた庭が見渡せるサンルーム、ここが普段教室に使っている場所だそうです。 今回は、キャンドルに大小のバラ八輪つけてアレンジします。クリスマスも近いですしね。 まずは白の粘土に色粘土を混ぜて花の色にします。「何色がいいですか?」「じゃあ、この服と同じ青で」コスプレ野郎イチロー氏、当日のコスチュームはサッカー日本代表のユニホーム。
「それだと濃過ぎるわね、水色くらいでどうかしら?」「じゃあそれでお願いします。」 直径が一センチくらいのボールを作り、それを手のひらに置くと、人差し指か親指で押し広げ、花びら形になるように延ばします。縁を薄く、中を少し肉厚にするのがコツだそうです。先生は手際よくサッと一押しで作っていきますが、イチロー氏は何度も手直し。 縁が薄くなりすぎて擦り切れてしまい、作り直そうとする彼に「いいのよ、これで。よほどひどくない限りこれはこれで味になるんです」と、そのまま活かすように先生がアドバイス。うーん、かなり味のある作品ができそうだなあ…。 イチロー作の味のある?花びら五枚をまとめ、バラのつぼみを作ります。最初の一枚を円錐状に巻き、芯になる花びらを作ります。それに二枚目三枚目と、全体がバランスよく円くなるように巻きつけていきます。 最後ににガクになる緑の細い粘土の棒を三本つけて、一輪目ができあがりました。先生のものと差は歴然ですが、期待以上の出来映えです(まあ期待はしてませんでしたが…)。 これを繰り返し、つぼみは計七輪、そして最後の一本、中央に飾る大きく咲いたバラは、花びら十四枚で作りました。 この八輪のバラを、キャンドルの土台にボンドで固定し、小さな金属製の籠に入れます。最後にヒイラギの葉をあしらってようやく作品は完成です。 一輪一輪だとそれほど見映えのしなかったバラが、先生の手でバランスよくあしらわれ、生命が吹き込まれた感じがします。古流華道教授でもある先生、なるほどアレンジの腕も一流なわけです。 「ここまでできるとは思ってなかったよ」とイチロー氏も上機嫌。 体験終了後、手作りのロールケーキをご馳走になりながら、しばし歓談。普段でも、完成した作品を囲んでお茶を飲み、生徒さん(若い方から上は七七歳の方までの女性)との交流を楽しまれているそうです。 ロールケーキを前にイチロー氏は「花」より団子とばかりに大喜び。違うでしょう、団子より「クレイクラフトの花」でしょ。 教室では、クリスマスに向けてリース、電球付のアレンジ、ミニツリー、サンタクロースの教室も企画しているそうです。まずは二時間二千円の、体験教室をお試しになってはいかがですか。周囲の人がアッと驚くことは間違いありません。
(高 川) 「フレール ミヤコ」 青葉区鴨志田町553-12 月〜金曜 10:30〜12:30 TEL.045-962-6520(宮永) |