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「迷子酒」という言葉を、あなたがご存じないのは不思議ではない。なぜなら、私がたった今ひらめいて捏造?した造語だからだ。
酒を飲みながら、友人たちと取りとめのない話をする。たとえば最初の話題が「コエンザイムの効用について」だったとする。ところが、酔うほどに話が連想ゲーム式に次々に変容していき、かつ行きつ戻りつしながら、気がつくと「天下国家」を論じあっている…そんな経験はないか。これを単に「支離滅裂!」と一言で打ち棄てられたら酒飲みは虚しいから、あえて「迷子酒」と表現し、自分を美化したいのだ。
その夜「『8時だョ!全員集合』は面白かったよなぁ」から「迷子酒」が始まった。話は「ガキの頃」に移行し、その流れで誰かが「息子ができたら『ランドセルなんて要らない、男なら風呂敷に包んで学校に行け!』て言うつもりだった」なんて、ガキ大将礼賛を始める。
その是非を論じ合ううち、風呂敷の薀蓄を語り出す者が現れ、必然的にかつて通った銭湯の話になり、スーパー銭湯、健康ランドとグレードが上がっていった…。
港北ニュータウンに「港北みなも」がオープンした。その中に「スパ・ガーデニッシュ」という天然温泉施設があるそうで、望月・大塚の両名が取材してきたが、もちろん私の「迷子酒」の終着点だったわけではない。
健康ランドは1955年の「船橋ヘルスセンター」を嚆矢とするそうだ。「そういやぁ、『8時だョ!全員集合』って、船橋ヘルスセンターからの中継が多かったよなあ」その夜の着地点はこれだったかもしれない。
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今から約十年前、都会に夢を抱いて上京してきた「紅顔の美少年(すなわち私)」が、入社した廣田新聞店で最初に受け持たされた区域は、都筑区役所周辺でした。
駅前周辺は空き地が広がり、だだっ広い区役所通りの両側には建物も無く、人通りもほとんどありません。夜になると尚更で、がらーんとした空間に、ただ街灯のオレンジの光だけがポツンポツンと灯っていました。
「新聞配達が迷子になるなんて、おまえ、案外大物かもな(笑)」
土地勘もなかったせいもありますが、目印は何もなく、右を見ても左を見ても同じ風景。自分がどっちの方向に進んでいるのか分からなくなり、よく先輩に笑われました。
「これが都会か? うちの田舎の方がまだ開けでるっぺ」抱いていた夢が、土砂崩れを起こしはじめた頃です。
しばらくして、港北東急や都筑阪急ができると、マンション、ビルがどんどん建ちはじめ、急ピッチで街ができあがっていきました。以来、十年を経て「厚顔のお父さん」に成り下がった私とは対称的に、港北ニュータウンは「紅顔の美少年」に成長しました。さまざまなレストランや個性的な雑貨店、大規模施設も充実した、神奈川県でも有数の熱いエリアになっています。 
そんな港北NTに、またまた熱いスポットが誕生しました。なんと「温泉」です。熱いはずです。そんなホットな話題に、編集スタッフbPの熱い男、中川店の私望月が飛びつかないわけがありません。腹回りの厚さbPの大塚担当を誘って体験取材に行ってきました。
港北みなも誕生
センター北とセンター南のちょうど中間に、七月にオープンした『港北みなも』は、グルメストア、スポーツ施設、アミューズメントなど、二十一の店舗が入った大型商業施設です。
その三階に、めざす温泉、「港北天然温泉スパガーディッシュ」はありました。地下一五〇〇メートルから湧くナトリウム塩化物泉は、正真正銘の天然温泉です。
港北NTに温泉? ちょっと意外な気がしますが、最近は都内でも遊園地やテーマパーク等に温泉施設が併設されているところが増え、街なかに温泉というのもポピュラーになってきました。
本当にいい時代です。ハードな毎日を送る現代人が心身ともにリラックスできるのは、やっぱり温泉。それがこんな近くにできるなんて、風呂好きの私にはたまりません。
早速、靴を下駄箱に入れて受付へ。落ち着いた色調の広いフロア、その中央にある受付では、キレイなお姉さんがお出迎えです。
「なんだかエステティックサロンに来たみたいだね」と大塚担当。
「行ったことあるの?」「ない(きっぱり)」そりゃそうでしょ、彼の腹回りが縮んだという噂は聞いたことがありません。
ここで、ロッカーキーと館内着引換え札をもらって、お風呂のある四階へ向かいます。
ロッカールームで、服を脱いだら浴室へ直行。思った以上に、たくさんの種類のお風呂があります。とにかく、順番に入るとしましょう。まずは、やっぱり源泉かけ流しでしょう。
「うおっ〜いい湯加減!」気持ちよさに、ついつい呻き声が出てしまいます。お湯は茶褐色。ちょいと舐めると「うん、いい塩梅だ」こいつは正真正銘源泉かけ流しです。
次は、お隣のマッサージバス。ジェット水流で肩や腰をマッサージ。血行がよくなって、日頃の疲れも取り除けます。
そのお隣は…「あ、ぬるい!でも、気持ちいいですよ」低音バイブラバスです。
「でもこれ、宮澤さんだったら怒りますよ。『誰だ、水で埋めたのは〜』って、昔、寮のお風呂でしょっちゅう怒鳴ってましたから」
ぬるいお風呂に長い時間浸かるのが好きな人にはおすすめです。
逆に熱いところに長く入るのが好きな方には、サウナもあります。大型テレビの付いた本格的フィンランドサウナです。
やっぱり露天風呂でしょ!
外には、バリエーションにとんだ六つのお風呂がありました。
「源泉大風呂」、こちらは循環です。
その前には、真っ白な「ミルキーバス」白い色は、細かいミクロの泡がとけこんでいるから。入ってみると、とてもやわらかい感じがします。その隣は、とってもいい香りのする「ハーブ湯」どこかの銭湯と違って、本物の天然ハーブを使っているから、入っていると、とてもリラックスできます。
その向かいにあるのは、今回私の一番のお気に入り、「壷湯」です。大きな壷は、人一人が入るには、ちょうどいい大きさ。鬼太郎のお父さん、目玉親父になった気分です。「ふーっ、やっぱり茶碗風呂が一番じゃて」
大塚さんの一番のお気に入りは「寝ころび湯」石の上をうっすらと流れるお湯。岩盤浴のように、そのまま寝ころびます。
「青い空を流れていく雲を眺めながら、全身を流れるお湯に身をまかせていると、そのまま眠ってしまいそうだ〜Zzz…」
私の隣で裸で寝ている姿はまるで「となりのトトロ」。写真は間違ってもお見せできません。
さあ、最後は「スチーム腰掛湯」です。スチームで全身、腰掛湯、足湯でトリプル。リラクゼーション効果満点。これは初めての体験空間でした。
いや〜、これだけあると本当に飽きません。何時間でもいたくなってしまいます。天然温泉なのに、これだけお風呂が充実しているとは…なんて、驚いていたら、女性用スパの方には、保湿効果のあるミストシャワーやアロマの香りを楽しみながらの低温サウナ、カルダリウムサウナまであるそうです。
その他にも、家族連れに嬉しい源泉かけ流し家族風呂(貸切、要予約、別料金)や天寿石岩盤浴と火山溶岩浴のストーンスパもあるそうです。(別料金)
充実しているのは、お風呂だけじゃありません。リフレッシュサロンとして、ボディケア、ヘッドスパ、リフレクソロジー、アカスリ、アクアエステ、タイ古式療法と、多種多彩なメニューが選べます(別料金、電話予約可)。エステに来たみたい、という大塚トトロ担当の所感は、案外はずれてなかったようです。
温泉でさっぱりしたら、当然お腹が減ってきます。二人はそのまま3階にある「レストランガーディッシュ」に向かいました。
広々としてオシャレな店内、ありがちな軽食コーナーではありません。メニューもライトなものから、本格的な料理まで充実しています。ランチメニューを頼みます。私は「陶板ステーキ膳」大塚さんは「やまと豚のとんかつ膳」どちらもボリュームがあってリーズナブル。温泉に浸かって、美味しい食事ができる…至福の時間です。個室宴会場もあるので、ちょっとした忘年会にどうでしょう。

懐かしのスロットカー!!
次に私たちは3階にある『スロットカーズ横浜』にお邪魔しました。
こちらの『スロットカーズ横浜』は日本最大のスロットカーサーキットで、テニスコート2面以上の広さに6つのコースが設置されています。
スロットカーというのはコースに設けられた溝に車の模型(実物の約三十二分の一の大きさ)をセットして手元のコントローラーで操るもので1960年代にブームになった競技です。
具体的には、コースの溝の左右に金属のレールが這わせてあり、そのレールに流す電気の電圧を上げ下げすることで、スピードをコントロールします。「鉄道模型と同じじゃないですか!」血が騒ぐんですかね、どうしても鉄道マニアの発想になってしまう大塚担当です。(苦笑)
店長の山崎さんに説明をしていただきながら、見本走行を見学します。ガン式のコントローラーの引き金部分を動かし、操作します。さほど難しくなさそうです。
このコースは、富士スピードウェイをモチーフにしたもの。このコースが日本最大らしいです。(他には、モナコのコースなどもあります。)コースの中央には液晶テレビが置かれ、ラップタイム(コース一周のタイムをセンサーで感知して計る優れもの(驚愕))が表示されていて臨場感たっぷり。テンションあがりますねぇ。
「元々は、鉄道模型の原理を応用したものなんです」と店長。「やっぱりなぁ〜」と少し自慢げな鉄道バカ。なぜかと聞けば、コントローラーのコードの端子を接続するところに、デジタルで数字が出ています。これは、電圧(ボルト)を表示しているそうで、この数字が、鉄道模型の電圧と近い数字らしいんです。
やっと、体験させてもらう番になりました。ホームストレートでは、かなりのスピードが出るのですが、調子に乗っているとコーナーでコースアウトのしてしまいます。コントローラーを持つ手も思わず力が入ります。見ていた以上に難しい。微妙なアクセルワークが大切なので、余計な力を抜けばいいのに、熱い男bPには、それができません。。
初心者用のコントローラーだったら、操作はアクセルのオンオフのみなのでいたってシンプル。ですから、老若男女どなたでも楽しめますが、車体の重心や部品の組み合わせなどで走りが全く違うようです。
さらに、コントローラーにもマニア向けがあるそうで、店長はそれを大事そうに見せてくれました。速さを追求するには、かなり奥深い世界を感じました。ただ仲間でわいわいレースを楽しむのだけでも、盛り上がる事間違いありません。初めての方には、スタッフの皆さんが丁寧に教えてくれます。
過去におもしろいお客さんがいたんですよ」と店長さん。「その方はは、プラレール(電車のおもちゃ)を改造して、コースに持ち込み走らせていたんですよ」
「僕もやってみたい!」と鉄道バカ。すると店長が続けます。「プラレールはとてつもなく遅かったですね」と笑っていました。
ショップエリア、様々なパーツがところ狭しと並べらています。ショーケースには、マニア垂涎の(私にはよく分かりませんでしたが)コレクションが並べられています。今度家族と遊びに来たいけれど、車大好きの息子にねだられるんじゃないかと、少し心配になる私でした。
「リラックス」だけでなく、もちろん買い物も楽しめる、時間消費型ショッピングセンター「港北みなも」、家族そろって、皆も行こうよ!
(望 月)

《港北天然温泉 スパ
ガーディッシュ》
045-595-0260
■入館料
(タオル・館内着セット付、子供はタオルセットのみとなります)
大人 子供 備考
平日 1,200円 700円 ご利用5時間まで
土日祝 1,400円 800円 ご利用4時間まで
※大人(中学生以上)/子供(3歳以上小学生まで)
※利用時間を超過した場合は500円/60分
※料金はいずれも消費税込価格です。
■ストーンスパ
630円/30分
■源泉かけ流し家族風呂
1室4200円/60分
http://www.kohoku-minamo.com/ |