| ■ひろたりあん通信バックナンバー |
| ▼2008年10月号 |
| 夢の吹く丘 〜都筑の丘のすばらしき人々〜 |
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■古布リメイクデザイナー あきやま幾代
さん 子年生まれのせいかモノが捨てられない。 ![]() 小学生の時に溜まった週刊誌から好きな漫画だけを抜いて束ね、針金で閉じなおし、自分で描いた表紙をつけてオリジナルの本を作ったことがある。 単行本を買えないための知恵だった。 今はあらゆる本がダンボール箱数箱分も溜まっている。 衣類に関しては母の仕事で、膝や肘にツギをあてて着ていた。その頃は友だちも誰もがみんなそうだった。 「もったいない」が当たり前の時代が懐かしい。 思い出を身に着ける
古布リメイク。箪笥に眠っていた着物が、プロセスを楽しみながら、どこにもない、世界でたった一枚の服としてリメイク(再生)される。「もったいない精神」に、デザインするトキメキ、身に着けるキラメキが加味されて、どこにもない世界で一着だけの素敵な服が完成する。 「それと、お母さんとの関わり、お祖母ちゃんとの関わりですね」 古い布には、それを身につけていた人の思いや歴史があると語るデザイナーのあきやま幾代さん。 「これはお祖母ちゃんが着ていた着物でね〜って、生徒さんの話を聴いていると涙が出てくることがあるんですよ。 洋服と違って、着物は代々縫い直して孫子に伝えていく。思い出を身に着けるんですね。歴史を繋いでいるんです。そこに縁(えにし)を感じますね」 (女性は腕に技術を身につけることが大事) あきやまさんの夢を後押ししたのはお母様のそんなひと言でした。 「小学6年生の夏休みの自由課題でワンピースを作ってから、私は将来デザイナーになるんだ!って宣言して(笑)それからまっしぐらですね」 文化服装学院を卒業後、鈴屋に入社。すぐにデザイナーとして採用されパリに派遣されました。ファッションショーを開催、『ELLE』や『ヴォーグ』といった有名誌にも作品が紹介されました。
「退社してからは、たまプラーザに住んでいました。都会的でこれからの町でしたし、生活もしやすくて、団地は長屋の精神が生きていて子育てにはピッタリでしたね」 83年から88年まで、たまプラーザでホームソーイング教室を開設。二十年前に伊豆高原に越されました。 古布リメイク教室を始められたのは十年前、現在は伊豆と、新宿、横浜の読売文化センター、そしてあざみ野の四ヶ所で教室を開かれています。 オシャレの効用 この日、あきやまさんがお召しになっていたのも古布リメイクの作品でした。
「これも冠婚葬祭で着るような絽という生地なんですね。紋が付いていたりしまして、こういうものでも裏地のひとつひとつに味わいがあって美しいんですね。それを使い切りたいという思いで…面白いようにデザインが浮かんでくるんです。制約こそがデザインを助けてくれると受け取って制作活動をしているんです」 マリア書房の「創作市場」という雑誌は、編集長があきやまさんの作品に感銘して出版を思い立ったそうです。その本の中に、男の自分が袖を通してみたくなる作品がありました。 「男性向けには作ってないんですが、男性のお客様もいらっしゃるんですよ。サイズさえ合えば、作家の方とか、アーティストの方、作務衣を着るタイプの方が着たいな〜って、あとはお寺のお坊さんからオーダー受けたことがあります。『お茶会に着て行きたいから作ってください』ということで、特注ですけど嬉しかったですね〜(笑)」 勝負服として購入される方もいらっしゃるそうで、それを着て駅のホームにたたずんでいると、必ず声をかけられるそうです。 「こんなの私に出来るのかしら、着られるのかしらって言いながら入ってみえる生徒さんが、たちどころに変わるんですね。 ヘアスタイルが変わる。メーキャップが変わる。そして自信を得ていく。人に見られているということで磨きがかかるんですね。衣食住の中で、衣というものは非常に大きいんです。人間を元気にするという意味で、お洒落は本当に大事なんですね」 娘さんは新人漫画家。息子さんはキックボクサーとして活躍されています。
古布リメイク教室・作品展 とき 2008年 11月13日(木)〜18日(火) 10時〜18時
(初日は13時開場、最終日は16時終了) ところ TEPCO電力館 2Fギャラリー ご来場の際に「ひろたりあん通信を見た」と受付に申し付け下さい。 体験実習費を通常の半額(1,500円)にて受講頂けます。
問合せ TEL&FAX 0557-51-4472 090−8139−3106(あきやま)
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