■ひろたりあん通信バックナンバー

▼2009年2月号

あなたに代わって習い事教室 ひろたりあん手習い騒動記

第44回「ピアノ」騒動の巻
『レッスンルーム Emu(エミュ)』

 今回は、ピアノのレッスンを体験したいと思います。

「一番ピアノが似合わなそうな君がなんで? ギャグ仕立ての記事にするのか」という失礼な声を無視する私はNTC南店の小林です。

 ピアノ未経験の田久(Qちゃん)と、エレクトーン経験を自慢する上野の女社員二人をお供にレッスンルーム Emu(エミュー)を訪ねました。

 主宰する大宮温恵先生によると、Emuとは、フランスの楽語で「感動した」「表現豊かに表現して」という意味で、ピアノ教室は今年で十五年目になるそうです。

 大宮先生は音大出身。地下のレッスンルームには、楽譜や楽器、表彰状のほか、生徒さんたちのたくさんの写真が飾られ、明るい笑顔を振りまいています。

「生徒さんの仲が良いのも特徴なんですよ」

 ピアノ教室には、四才位のお子さんから音大生、主婦など幅広い年齢層の方が通っています。子供の頃習えなかったけど、主婦になってから始めた人もいます。レッスン時間はマンツーマンで二時間くらい。小さなお子さんには、五〜六人の「ソロフィーズ」と言うクラスがあり、レッスン時間も四〇分前後だそうです。

 さあレッスン開始。でも初心者の私たちが、いきなりピアノの前に座ることはありません。まずは音符(♪)のカードを使ってリズム遊び。小節の中に四枚のカードを並べてその音符の数だけ手拍子をするんです。

「いい歳した大人がリズム遊び?」なんて侮ってはいけません。何事も基本が大切なのは世の道理。しかもこれが案外難しい。先生の手拍子に合わせてカードの通りに手拍子を打つだけという単純なものなのですが、リズムが違うカードが組み合わせになるとなかなか三人のリズムが合いません。

「同じ仕事してるのに〜」と笑う先生、そんなの関係ないでしょ。でも合わない原因は私にあるようで、女性二人からの視線にはトゲがありました。

 続いては音符の読み方のレッスンです。五線譜の音符と同じ音を探し、ゲーム感覚で音を覚えていきます。

 初めてピアノに触れる上野の表情が強張っています。「笑顔が大切よ」と先生に言われても、鍵盤の「ファソラ」の位置がどこかを指で追うのが精一杯。彼女のエレクトーン歴自慢は、どうやら根拠に乏しいようです。

「規則性を見つけた子は早いんです」と先生。音符が読めるようになる速さは人によってマチマチで、それまでゆっくり弾いていた人がいきなり早く弾けるようになったりすることもあるそうです。でもまだ規則性は発見できない三人です。

 先生のアドバイスを受け、連弾でピアノを弾きます。先生と上野、Qちゃんの三人で曲は「ぶんぶんぶんロック」です。

 Qちゃんが左手を鍵盤に添えようとすると「あら、右手の方が楽よ」と先生。素直な彼女は何も言わず左手から右手に変えます。しかし、実はQちゃんは左利きなんです。

「上野、フォローしてやれよ」

でも、上野の顔はまだ強張っていました。

 とは言え、何食わぬ顔をして初めてのピアノに挑む「左利き」のQちゃん、先輩の上野より肝が据わっているかも。

 先生が言うには、音楽には大事な要素が三つあるそうです。一つ目は「メロディー」、二つ目に「リズム」、三つ目に「和性(和音)」です。この三つ目の和音が一番難しいそうです。慣れてくれば、楽譜を見ればメロディーとリズムはわかります。

 しかし、和音がなければ平坦な曲になり、感情を揺さぶる音は出せません。和音が加わることによって、悲しみや寂しさ、楽しい気持ちやワクワクする感じなどを、弾き方一つで表すことができるそうです。

 実際に先生に弾いてもらいましたが、同じメロディーなのに、違う印象・違う曲に聴こえました。

「曲の背景を調べ、作曲者の意図を後世に伝えることが弾き手の一番の仕事かな」と言う先生の言葉に一同納得です。

 約九〇分の超特急体験レッスンは、これにて無事終了です。

 子供のレッスンには、お母さんの協力も必要だそうです。「子供は褒めないと伸びないので、上手くできなくても叱らないでください。楽しんでやる子は必ず伸びます」先生はそうアドバイスするそうです。

 また最初の発表会は、子供とお母さんとの連弾ですが、お母さんの方が間違ってしまうこともあるといいます。その時、初めて子供がこんな難しいことを習っていると気付くそうです。ちなみに今年の発表会は、六月十三日に「フィリアホール」で行うそうです。

 中にはお子さんが止めた後でも、お母さんだけは続けるというケースもあるとのこと。母子が一緒に楽しむことの大切さを教える先生の「教えるのが好きなんです」という言葉には、ぬくもりがこもっていました。

                                             (小 林)

「レッスンルーム Emu(エミュ)」

講師 大宮 温恵

都筑区荏田南3-28-15

Tel.045-943-5036

レッスン中などで、電話に出れない場合がありますがご了承ください。


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