| ■ひろたりあん通信バックナンバー |
| ▼2011年4月号 |
| 夢の吹く丘 〜都筑の丘のすばらしき人々〜 |
■Make Smile Project Travista 代表 岡部
将和 さん![]()
サッカーからフットサルへ FがフットサルのFだということは理解できたが、いかんせん、自分の子どもの頃はフットサルなどという球技はない。サッカーのミニ版だという認識があるだけだ。所属チームは『湘南ベルマーレ』と聞いて、「えっ?」ベルマーレって「Jリーグじゃなかったっけ?」。4年前にフットサルチームを傘下に加えたのだという。すいません、失礼しました。 「まだまだ認知されてないんですよね。自分も最初は、サッカーの小さい版で、サッカーがダメだった奴がやるスポーツだと思っていたんですよ。でも、実際に自分でやってみると、全然違っていたんです」 というように、岡部将和さんはサッカー出身。5歳からサッカーボールに親しみ、名門『あざみ野FC』へ。初の県大会優勝に導き、続いて『横浜マリノス』のジュニアユースに進んだ。 「天狗になっていたんですね。ちょっとコーチに干された瞬間、辞めちゃったんですよ」 サッカー選手を諦め、荏田高校に進むも、プロサッカー選手の「夢」冷めやらず、桐蔭大学に進学。再びプロをめざした。 因みに、小学校は新石川、中学は山内の完璧な地元っ子。お兄さんも『あざみ野FC』のOBで、なんと今は吉本興業のお笑いタレントだそうだ。コンビ名は『ブレーメン』…あっ、確かに似ている。 『ヴァンフォーレ甲府』の練習生になったものの、そこで壁にぶつかった。現在の日本サッカーは心技体ではなく、心体技。競り合いやコンタクトの強さを要求される。どちらかというと、軽量級の岡部君には不利だったのだ。しかし、そのことで新たな発見があった。
「フットサルは技術なんですね。まったく別の競技で、どっちかというとバスケットボールに近いんです。5対5で、交代が自由で、オフサイドが無い。だから、奪ったらすぐゴールがある。攻守の切り替えもスピーディーなんです」 サッカーのワールドカップで優勝したスペインの選手も、子供の頃はフットサルから始めたという。 「ブラジルもそうです。サッカーが強い世界のチームは、ほとんどがフットサル出身なんですね。フットサルスペイン二部リーグで修行していた時も、『俺、サッカーなんてやったことないよ』っていう選手ばかりだったんです」 フットサルで育ち、その後サッカーかフットサルかに、別れるという。
「今の日本代表を見ても、上手い選手はいますが、ボールのもらい方だったり、いなしとか、細かい技術とかはそんなに上手くないなと感じるんです。両方知っているから言えるんですけど、もし、もう一度子どもに戻れるなら、フットサルから始めたいですね」 笑顔の大切さ 「フットサルの技術がサッカーで使えるっていうのが、身体で教えると分かるんですね。大人の指導者の考えを変えるのは難しいですけど、子供から変えていこうと思っています」 現在の活動は、子どもたちにフットサルを教える普及活動。そして、引退したOBだけでなく、現役選手も働ける、フットサル界の受け皿づくり。 「表ではプロって言っていますけど、実際はセミプロで、子どもにフットサルを教えたりする仕事をしなければ、やっていけない部分もあるんですよ」
サポーターに惜しまれつつ引退。選手としてプレーするという未練を断ち切って指導者の道へと進んだのは、フットサルを愛しているから。 「押さえつけたり、自分の型にはめたり、他のことがしたいと言ってもダメだ、これをやれと言う。そういう指導が日本のスポーツ選手を同じカラーで、無個性にしてしまうんですね。外国の選手は個性的だけど協調性に欠ける。この中間を取って、個性が強くて協調性の高い選手が育てば、強いチームが出来るはずなんですよ」
自由ではなく、自主性に重点を置いた指導。教えている子どもたちから、スーパーな選手が出れば「きっと証明出来る」と、夢はふくらむ。 子どもたちが笑顔になるような環境を目指して立ち上げたのが、『Make Smile Project』。 神奈川県を中心に関東圏の幼稚園や学校、サッカーチームでフットサル教室を行い、レッスン後には、子どもたちに、フットサルボールがプレゼントされる。 現在、協賛いただける企業、団体を募集中。プレゼントされるボールには、スポンサーの名前が入る。詳細はHPで…http://ameblo.jp/travista/ 「被災地の子どもたちに元気になってもらうための準備も現在進めています。笑顔の大切さを知っている教え子たちが将来大人になって、日本を変えてくれる。それが二十年後の目標ですね」 日本のリーダーの誕生。彼らの前向きな笑顔こそが、将来の日本を救ってくれるに違いない。
宮澤
歴史探偵・高丸の思いつくままの漫筆、雑筆 |