| ■ひろたりあん通信バックナンバー |
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2010年6月号 「本を開けば世界が広がる」 心のアミューズメントパーク図書館活用法 |
| 夢の吹く丘 〜都筑の丘のすばらしき人々〜 |
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■あおば子どもミュージカル 特別講師 羽根渕章洋さん 指導主任 杉浦 京子さん
児童劇団『大きな夢』
平成5年、「劇団四季」の舞台で活躍された青砥洋(あおとよう)氏によって結成された、日本で唯一の子どものためのミュージカル劇団「大きな夢」。 関東地区を中心に、北海道、福岡など全国各地で地域に根ざした活動をされている。 その「大きな夢」のバックアップのもと、全国で22番目(横浜で初)となる児童劇団『あおば子どもミュージカル』が昨年七月に旗揚げをした。 来月十七日には、第一回目の舞台「あたたかい心」が青葉公会堂で上演される。
「青葉区に劇団がなかったので、新百合ヶ丘や大和の児童劇団に通っていた子どもたちが五名、青葉区で初めて参加してくれた子どもたちが十六名。まだ一年経ってない子がほとんどなので、経験者がいるっていうのはすごく助かりますね。引っ張っていってくれますから」 「入ってきた時は『あいうえお』を言うのも恥ずかしくて、『あいうえおって言ってみよう!』って言っても、笑っちゃって言えない子がほとんどだったんですよ。(笑)でも、今は立派に一人でセリフ言ったり歌ったりしている。子どもは 、きっかけを与えてあげると、変わっていくのが早いですよね」 お話をしてくださったのは、特別講師の羽根渕章洋さんと、羽根渕さんの奥さまで指導主 任の杉浦京子さん。 昔からの劇団四季、特にCATS(キャッツ)のファンだった方なら、お二人の名前を聞いて、思わず胸が熱くなるのではないだろうか。 羽根渕さんは、四季に二十五年間在籍され、「魔法のターン(片足連続回転)」が印象的な、あのマジック猫・ミストフェリーズ役を二千回以上務められた。コリコパット役を合わせると、CATS出演回数じつに三千回を超える。 「四季でミュージカルをやってきた経験を、子どもたちに少しでも伝えていってあげられたらと思いますね」
杉浦さんも十三年在籍し、ウエストサイド物語、ジーザスクライストスーパースター、などに出演。CATSは3つの役を持ち役とし、出演回数は約二千回を数える。 「今の時代、大人もそうかもしれませんけど、ひとつのことにのめり込んで一生懸命になれるっていうのは、なかなか難しいと思うんです。せっかく、こういう場があるのだから、そういう貴重な経験をしてもらえたら嬉しいですよね」
プロフィール
羽根渕さんは、愛知県豊橋のご出身。 「劇団四季のミュージカルを観て、ミュージカルに憧れて四季に入ったんです。根本的に人前が苦手というのは治っていないんですけど、役を一生懸命稽古して、違う人間になって舞台に立つというのは、それまでの人生にない楽しい時間でしたね」
役者になろうと決めたのは、「突然です(笑)」と羽根渕さん。 芸事の家系、そして遺伝なのでしょう。 一方、奥様の京子さんは、父親に大反対をされたそうです。 「父がすごく頭が固くて、『踊りやらせて』って言ったら、「ダメだ!」って言われて、児童劇団に自分で申し込んでオーディションを受けに行って合格して、母親に言ったら『私がお金を出してあげるから、お父さんに言いなさい』って…、それで、お父さんに言ったら「ばかもん!」って(笑) 結局夢は潰えたんですけど、踊りだけは友達がやっているところに行って、自分で始めたんです」
日本女子体育短大の舞踊科に入学、そこでジャズダンスの先生に出会い、ジャズダンスのインストラクターをやりながら、舞台やテレビのダンサーをされていました。 いぜん「夢吹く」に出ていただいた、羽鳥三実広さんの精緻で的確な指導風景を思い出した。(同じく『劇団四季』に二十七年在籍され、現在たまプラーザで「俳優育成」を目的としたレッスンスクール 『羽鳥塾』を開講されている)
無限の可能性 「一年でそんなに上手になったりはしないと思うんですね。でも、ミュージカルだから、踊りがすごく上手じゃないけれども、心の置きどころが変わるだけで、いい感じに見えたりすることがあるんです。本当は、ここもっと足を伸ばしてほしいとか、背筋を伸ばしてほしいとかもあるんですけど。(笑)それを置いておいても、気持ちで踊って!って言っています」 ダンス、歌、演技、それぞれの能力に合った指導が子どもたちの無限の可能性を引き出すのではないだろうか。 「苦労したら苦労しただけ、無事に本番を終えたときの喜びはひとしお。それをみんなで目指しています。へたくそだと思うんですけど、みんな一生懸命やっていますので、その頑張っている姿をぜひ観に来てください」
子どもたちの礼儀正しさと、稽古の時の反応の速さに驚いた。 休んでいても、音楽がかかると、サッとそれぞれの役に戻る。 小学生にしては、相当にレベルが高い。歌うこと、踊ること、演じることが「好きでたまらない」。そんな気持ちが、全身から伝わってきた。 「ありがとうございました!」子どもたちの声に見送られて外に出た。 稽古場の入口横には、六角形のお地蔵さん。「子どもの守り神」だ。 「ちゃんと見守っているよ」 バイクのライトに照らし出された顔のないお地蔵さんが 一瞬、そう微笑んだような気がした。
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