■狐に化かされた?
さて一月、ひろたりあん旅倶楽部も恒例の霊験あらたか初詣ツアーを催行しました。日帰りは成田山&川崎大師、そして宿泊旅行は今回の伊勢禅宮&豊川稲荷。罪深き(欲深き?)私としては初詣の回数に比例して、ご利益を多く授かると信じているし、おみくじも大吉が出るまで何回でも買い続けて 「よし今年もいい年になりそうだ」と思い込んでしまう図々しい奴ですが、これもわがイヤミな上司に鍛えていただいた賜物だと、感謝している次第です(ウソです)。
当日のスタッフは、皆様おなじみの「歌う運転手」Kさんと、秋の京都旅行でご一緒した、ノリのいい人妻バスガイドSさん。「新年おめでとうございます」という私の挨拶に「俺たちは年がら年中正月気分なんだよ」
バスは東名高速を西へ一路、豊川稲荷へ。恥ずかしながら私はてっきり豊川稲荷は神社だと思っていました。稲荷といえば、狐の神様と食べ物のおいなりさんしか頭に浮かばないバチあたりな男ですが、実はここは仏教寺院だったんですね、なんだか狐に化かされた気分です。正式には曹洞宗のお寺で妙厳寺といいまして、千手観音菩薩がご本尊です。私も千手観音にあやかつて、八面六臂の活濯ができるように祈願しました。もちろん商売繁盛も。
■パカといわないで
参拝と昼食を済ませバスは渥美半島の先端、伊良湖岬にある伊良湖フラワーパークへ立ち寄りました。「この時期、伊良湖岬では何の花が咲いているの?」「色とりどりのチューリップです」すると 「森本さんバカねえ。一月にチューリップが咲くわけないじゃないの」バカは言い過ぎです。実をいうと温室栽培、伊良湖フラワーパークは、季節を問わず花を楽しむことができます。温暖な伊良湖岬周辺は、花の栽培が盛んで、一月とはいえ菜の花が畑一面に広がり、一足早い春の風景です。
■新アトラクション登場
伊良湖岬からフェリーで鳥羽までの約一時間のショートクルーズを楽しみ、夕暮れ前にホテルにチェックイン。早めの到着なので、大浴場で旅の疲れを流したあとお待ちかねの夕食です。
歓談中「Kさんは歌ってくれないの?」の声。見ると宴会場の舞台にはKさんがこよなく愛するカラオケ装置がセットされています。それからお客様全員から「歌えー、呼べー」のシュプレヒコール。とりあえずKさんの部屋に電話すると快くOK。
「もうメイクを落としてしまったわ」と躊躇するSさんには「大丈夫、すっぴんでも十分キレイだから」お世辞上手な私です。二人の入場に大歓声。パジャマ代わりのジャージ姿のKさんですが、声援を前に、おもむろにマイクを握ります。司会はガイドさん、自称敏腕マネージャーの私森本は音響係。例によって抜群のチームワークで、Kさんは五曲も熱唱。夜の宴は最高潮となったのはいうまでもありません。やれやれ、この分じゃこれから毎回ライブショーをやらされるハメになりそうですね。もっともKさんは満更でもなさそうで「次からはピカピカの衣装を持参するよ」ですって。
翌日はお伊勢参り。伊勢神宮は天照大神が鎮座する皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の二つの大神宮の総杯で、単に「神宮」というのが正式な名称だそうです。「東海道中膝栗毛」弥次さん北さんの珍道中を例にとるまでもなく、江戸時代に大流行した庶民の熱狂的な「おかげ参り」が、日本人の旅のルーツともいわれています。そういう意味で、私たちが(私だけが?)日々繰り広げる珍道中も、由緒正しい日本人の旅だと言えなくもありません(自己弁護かな?)。
参拝したあとは、江戸時代のお伊勢参りの雰囲気が味わえる街並みの、おはらい町・おかげ横丁の散策です。横丁には三十五の店舗が軒を連ね、気軽に食べ歩きできるので好評です。昼食とお買い物を楽しんだあと、バスは帰路に就きました。
■バラしちゃって、こめんね
最後のご挨拶で、四月二十三日出発一泊二日の立山黒部アルペンルート「雪の大谷を歩く」ツアーをご案内していたら、歌う運転手Kさんが「ウチの会社に大谷という名の運転手がいるから、そいつを連れていったら?」そうなると「大谷運転手と行く立山黒部アルペンルート・雪の大谷」とダジャレのツアーが成立します。「ちょっとスケベだけど、明るくて仕事のできる奴だから実現できたらいいね」とのKさんの人物評に間違いはありません。実は大谷運転手とは、Kさん本人のことなんです。バラしちゃってごめんね、Kさん。
(森 本)
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