■寒さに強い私
今回は冬の北海道のお祭りとして名高い「さっぽろ雪まつり」と「支笏湖の氷濤まつり」をご案内しました。「冬の北海道なんて寒くていやだわ」という方が多いのですが、しかし道内に住んでいる方は「何言っているの?東京の方が寒いよ」と言います。体感温度がかなり違います。吹雪いたら別でしょうが、実際札幌市内ではコートを着ない人すら見うけられます。女性の方はハイヒールで颯爽と歩いているほどですから、内地(本州)の人からみたらかなりギャップがありますね。「そりゃあ森本さんはいいわよ、全身着ぐるみ着てるんだものね」私の着ぐるみは寒冷地では重宝しますけど、その代わり夏は脱ぎたくても脱げない、その苦労を察してほしいものです。
■訂正されてしまいました
当日はご町内から羽田空港までバスでご案内したあと、一路航空機で北海道の玄関口新千歳空港へ向かいました。空港で待機していたバスガイドさんの第一声は、「みなさ〜ん、今日の北海道は0℃でとても暖かいですよ」もちろんお客様は唖然。しかし空港の外にでると天気は快晴。冬の北海道とは思えないほどの暖かさで、コートがいらないほどでした。
皆さんコートを脱いで(脱ぐに脱げない私)バスに乗り込み、一路向かったのは支笏湖です。支笏湖畔のホテルで昼食後「支笏湖氷濤まつり」開場へご案内しました。このお祭りは毎年一月下旬から二月中旬に開催される氷の祭典で、支笏湖の湖水をスプリンクラーで噴射しながら凍らせた、大小さまざまの氷のオブジェが立ち並んでいます。「どうしてこの氷は色が青いの?」という質問に、
「空が反射して青く見えるんです」とお客様に適当なことを断定的に答えると、観光連盟の女性スタッフから「この青さは支笏湖の水の透明度が高い証拠なのです」と訂正されてしまいました。私の説明がいかにいい加減か、バレてしまいました。面目ない。
なお、夜にはライトアップされ、見る者を幻想的な世界へと導いてくれるとのことですが、残念ながら次の予定があるので、お客様を今夜の宿泊先の定山渓温泉へと、私が導いて?いくとしましょう。
■素晴らしいネーミング?
早めのチェックインのあと、外は少し吹雪きはじめ、気温が急に冷え込んできました。でも大丈夫、今夜の宿泊ホテルには遊園地のプールみたいな温泉大浴場があるんですよ。「よおしっ、温泉に入って入って入りまくるぞー」と皆さん意気込んで、いざ浴場へ。しかしほとんどの方が「返り討ち」。チェックアウトまでに二回しか入れなかったそうです。「あまりにもお風呂が大きすぎて全部入るのに二時間はかかるんだ。危うくのぼせそうになっちゃったよ」
二日目は札幌の雪まつりへご案内しました。定山渓温泉から市内に向かう途中、真駒内会場に立ち寄ったあと、メイン会場の大通公園へ向かい、フリータイムと自由食。「お昼ごはんは何がいいかしら」と尋ねられ「食べ物のことならお任せください」と、お勧めのラーメン屋さんを紹介したところ、好評をいただきました。「さすが森本さんね。その体型は、ダテじゃなかったのね」これが褒め言葉かどうか、私にはわかりかねます。
一キロ半に及ぶ大通公園の雪のオブジェをゆっくりと堪能したあと、バスで帰路に就きました。「そういえば北海道のお土産まだ買ってないけど、空港で買う時間はあるかしら」「大丈夫です。時間はとります」「ところで空港でのお土産の一押しは何?」「内地ではあまり知られていませんが、最近テレビ(テレビ東京のアドマチック天国)で有名になった美味しいお菓子屋さんをご紹介いたしますよ。なんといってもネーミングが素晴らしいんです」新千歳空港に到着し、私がご案内したお店の看板には「もりもとプリン」の文字が。会社名も「株式会社もりもと」お客様は大爆笑。でも爆笑しているヒマはありません、飛行機の出発の時間が迫っているのです。突然団体が押し寄せてきたので店員さんはビックリ。「バラ売りもあります。試食してからお買い求めもいいですよ」もりもとプリンの優秀な営業マン「森本」の売り込みの結果、旅倶楽部のお客様ほぼ全員がこの「もりもとプリン」を嵐のように買い求め、飛行機に駆け込んでいったわけです。
■このプリンが美味しい証拠
添乗を終えた私を会社で待ち構えていたのは、わがイヤミな上司。「なんだこの『もりもとプリン』ってのは?」「ええ、ウケを狙ったんですが・・・」「いかにもまずそうなネーミングだな」なんと失礼な・・・。でも本当に美味しいんですよ。それが証拠にイヤミな上司が、お嬢ちゃんへのお土産にでもするんでしょうか、こっそり背広のポケットに一個忍ばせたのを、私は知っているんです。
(森 本)
|