■ボーナスが近いので…
毎年恒例の、館林のつつじとあしかがフラワーパークのバスツアーにご案内しました。集客数の多い人気コースの一つですが「毎年毎年芸がないなあ、マンネリは怠惰の証明だぞ」と、
わがイヤミな上司。それじゃあ、あなたの好きな寅さん映画はなんなんだ、と反論したいところですが、そろそろ夏のボーナスの査定時期であることを考慮して、グッとこらえる私です。長いものに巻かれるのもサラリーマンの知恵、上司のアドバイスをありがた〜く受けて、今年は趣向を大幅に変えました。まずは、好評の豪華バス、エアロクイーンVIPでエスコート。また、これまではおにぎり弁当の昼食だったのを、美味しい炭火焼料理が楽しめるところを見つけ、グレードを上げたわけです。
催行当日はゴールデンウィークの谷間、バスは首都高速で都心をすり抜け、東北道までは順調だったものの、いやーな予感が的中して、私たちが下りる佐野藤岡ICの料金所は大渋滞。しかしエアロクイーンVIPにはETCが装備され、渋滞の車を横目で見ながらスイスイとすり抜けます。しかしまたまた渋滞。でも運転手さんは毎年行き慣れているせいか「裏道があるから心配しないでよ」と心強いお言葉。どこをどう通っているのか皆目見当もつかないまま、渡良瀬川を幾度も渡るうちに、私たちのはるか前を走っていた数台のバスを遠くに望みながら無事あしかがフラワーパークに到着。
■ミステリーツアー?
あしかがフラワーパークの名物は樹齢百年を超える大藤です。この大藤は近隣の農園に植えられていた大藤四本を約二〇q移動、移植したもので、これほどの大藤の移植に成功したのは日本初とのことです。この移植の指揮を執ったのは、日本女性樹木医第一号で現園長の塚原こなみさん。準備に二年間、約八千万円の巨額をかけたプロジェクトだったそうです。
昨年は異常気象で、花の開花が非常に早く、この大藤を見逃してしまいましたが、今回は満開、ゆったりと楽しんでいただきました。大藤のみならず、紫藤、うす紅藤、真紅のクルメツツジ、黄色いハナビシソウの群生などが、園内にいくつかある池の周りで咲き誇り、そのコントラストが見事でした。
あしかがフラワーパークをあとにして皆さんお待ちかねの昼食です。「炭火焼料理って何が出るの?」「一体どこへ連れて行かれるのかしら」と旅行はミステリーツアーと化しました。「桐生市に向かいます」「桐生の名物って何かしら」「パチンコ台よ」とさらに車内は騒然、でも当然ながらパチンコ台は食べられません。
走ること四十五分、バスは山の中へと入って行き、ますます謎(?)は深まります。山の中腹で、マイクロバスに乗り換え、さらに山深い森の中へ入っていき、昼食会場の「きのこ茶屋」に到着。ヤマツツジがきれいでした。
■小学生のアイドル??
関越道の沼田IC付近で「ドクターモリ」という名のおじさんの看板を見たことはないですか?その正体は、しいたけの人工栽培法を確立し、山村の貧しい農民を救った故森喜作博士で、彼の興したきのこの種菌製造販売会社、森産業のキャラクターなのです。「ドクターモリ」が森産業沼田工場付近の小学生のアイドルになっているそうですが、ホントかな?
「きのこ茶屋」はその森産業グループのお店で、某有名グルメマンガにも登場したこともあります。当然昼食はきのこ類や川魚などの串焼きを中心とした炭火焼料理。「この味と歯ごたえ、近所のスーパーのしいたけとはぜんぜん違うわね」と大好評。そんなに美味しいならいざ私も出陣…と思ったのもつかの間「森本さんはこちらへどうぞ」とスタッフに誘導されると、そこには薄くスライスされたしいたけ入りの、カレーライスが用意されていました(涙)。
■マンネリ解消
しいたけカレーできのこの真髄(どこが?)に触れた私たち(私だけ)一行は再び車内の人になり、つつじの群落館林つつじが岡公園へ向かいました。
この一帯は古来よりヤマツツジが群生していた場所で、十二代館林城主徳川綱吉(第五代将軍)が日光山から移植するなど、代々の城主によって保護されてきました。園内には、ヤマツツジ系、オオヤマツツジ系、キリシマツヅシ系など約五〇種類、一万株のツツジが密生しており、特に樹齢八百年を越えるというヤマツツジの巨樹が歴史の古さを感じさせ、圧巻の眺めです。ここもあしかがフラワーパーク同様、昨年は開花が異常に早く、遅咲きのつつじにかろうじて間に合った記憶がありますが、今年は過去にないほどの最高の咲き栄えをご案内できました。
今回、マンネリ解消をテーマに企画しましたが、これまでなぜか花に恵まれない「あしかが・館林ツアー」というマンネリも解消できたようです。
(森 本)
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